2018/09/22

スイスのハイキング(難易度の知り方)

スイス人は煽り文句がうまい。
「スイスで最も美しい稜線縦走」
「スイスで最も美しいマルチピッチ」
などなど。

今回は、一つ目の煽り文句につられてハイキングに行ってきた。けれどその前に、スイスのハイキングに付けられたグレードについて書いておきたい。




スイスでは、登山(mountaineering)はアルパインを指す。日本でいう一般登山は全てハイキングに分類される。これは単純に分類上の違いで、ハイキングでも西穂〜奥穂縦走くらいまで入ってしまう。なのでハイキングマップにあるからと、気楽に入山するとえらい目にあうと思う。

スイスのハイキンググレードは、SAC(スイス山岳会)によって格付され、T1〜T6まで6段階に分かれる。T6が最難で、II級程度のクライミング、急峻な雪渓、マーキングや道の無いルートが含まれる。詳細はこちら。一応ここでは抄訳を書いておく。


T1(ハイキング)
よく踏まれた道。危険は無く、運動靴も可。地図が無くても歩けるよう整備されている。

T2(山ハイキング)
よく整備された登山道。ほぼマーキングあり。一部に急斜面が含まれ、滑落の危険性がある。トレッキングシューズ推奨。

T3(チャレンジ・ハイキング)
ルートは時に不明瞭/ケーブルや鎖場/一般にマーキングあり/滑落の可能性のある切れ落ちた斜面、ザレ場、岩場。確実な足運び、良いトレッキングシューズ、読図力が必要。

T4(アルパイン・ハイキング)
ルート不明瞭/両手を要する箇所/急峻/滑りやすい草の斜面/急なザレ場/簡単な雪面や氷河がある。切れ落ちたルートの経験/しっかりしたトレッキングシューズ/ルート状況の判断力/十分な読図力が必要。天候が悪化すると脱出困難となる可能性がある。

T5(上級アルパイン・ハイキング)
ルート不明瞭/急峻で困難なルート/簡単なクライミングセクションを含む/氷河は滑落の恐れがある。登山靴/ルート状況の判断力/読図/豊富な経験/簡単なクライミング力/初級のザイルワーク、ピッケルワークが必要。

T6(高難易度アルパイン・ハイキング)
ルートはトレース無し/非常に急峻で困難なルート/アルパインII級程度のクライミング/トリッキーで困難なザレ場/滑落の危険性の高い氷河。高度な読図とルート選択力、十分な経験と確実な登山用具の操作が必要。

0 件のコメント:

コメントを投稿